〇営業利益|営業利益率とは?
営業利益とは、会社の本業の利益(儲け)を示す経営指標のことで、営業利益の水準を示す経営指標を営業利益率という。
営業利益率の求め方
例えば、売上が1,000万円、売上総利益が500万円、営業利益が50万円だった場合、夫々の営業利益率の計算式は下記の通りになる。
営業利益率の計算例
〇営業利益率の適正水準(目安)
売上総利益
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100
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100
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100
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営業利益
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20
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10
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0
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営業利益率
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11~20%
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10%
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0~9%
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利益判定
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超優良
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標準
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要改善
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11%~20%
営業利益率が11%~20%の範囲内であれば超優良水準である。この水準の営業利益率がキープできれば成長投資のサイクルが良好に回るので、持続的な会社成長が実現できる。
10%
営業利益率が10%であれば標準的な利益水準である。優良水準に向けた経営改善を継続しないと、少しのきっかけで衰退に向かうことがある。更なる利益拡大に向けた意識を強く持つことが大切である。
0~9%
営業利益率が0%~9%であれば、改善の余地が大いにある。
マイナス
営業利益率がマイナスであれば赤字経営ということになる。早急に再建計画を作成し、黒字化を目指す必要がある。
黒字化の取り組みが遅くなればなるほど、赤字脱却の難易度が高まるばかりとなる。
20%以上
営業利益率が20%以上であれば、儲かりすぎである。
人件費の水準が低すぎないか、保守修繕に不足がないか、取引先に無理を押し付けていないか、等々、会社の内外に歪みが出ていないか否かを確認する必要がある。会社の内外に歪みがあると、成長が一転して、あっという間に会社が衰退することがある。(急成長の後に倒産する会社は殆どがこのケースである)
主だった歪みが無いようであれば営業利益率の水準が20%以上でも問題ない。